【感想】ほぼ日の學校

  • 昨年サービスが始まってからすぐに購読を始めた。2回くらい解約したけど、そのたびに思い直して再購読して、今もつづいている。

  • 何が面白いのか、って説明がかなりむずかしいと思う。自分でも、面白いのかどうかよくわからなくて、2ヶ月くらいアプリを開かなかったこともある。ただ、今はやっぱり面白いんじゃないかなあ、って考えて毎日皿洗いのときに聞いている。

  • 何か面白いことをしてる人の話が聞ける、というだけなら、別にそんなに新しくないと思っていた。ラジオ番組で「高橋源一郎飛ぶ教室」とか「東京ポッド許可局」とかがあるし、前は「ラジオ版 学問ノススメ」とかもあった。あと、YouTubeを探せばそういう教養系のコンテンツは無限に見つかる。字幕機能とかはあるけど、それがそこまで革命的なものだとも思わない。

  • 面白い授業はたくさんある。個人的には谷川俊太郎穂村弘野中郁次郎皆川明田中圭一、土井義晴、みうらじゅん、サウナの人、睡眠の人、チョコレートの人あたりが良かった。一方で、合わない授業もそれなりにある。合わないのをつづけて聞いてしまったりすると、しばらく聞くのがおっくうになってくる。なんか、授業についていけなくて不登校になってしまう大学生みたいだ。

  • で、しばらく不登校になってたのだけど、久しぶりにアプリを開いてみると、なんか授業が増えてるんだよね。ざっとタイトルを見てみると、合わなそうなのもあるけど、面白そうなのもある。それでまた見始める。そんなふわふわしたスタンスでつづけている。

  • 考えてみれば、ほぼ日自体が昔からこんな感じだった気がする。初めてほぼ日のコンテンツを読んだのは2000年のころだったと思う。吉本隆明について検索したら、「吉本隆明・まかないめし」というのが出てきた。ふーん、何これ、と思って読み進めて、そもそもこれは何のページなんだと調べたら、それがほぼ日だった。

  • それから22年、ほぼ毎日ほぼ日を読み続けている。その間、ずっと面白いと思ってきたわけではない。面白いコンテンツもあるし、しばらく我慢して付き合ってみて「やっぱり無理」ってなったのもある。ほぼ日手帳も買ったけど、これも買う年があったり買わない年があったりする。今年は買ってない。今はあまりお金を使いたくないし、手帳が無くてもすごく不便というわけではないから。でももしかしたら来年買うかもしれない。

  • こう考えていくと、ほぼ日の學校もまた、僕にとってはいつものほぼ日だということみたいだ。決して、「鬼滅の刃」や「ゴールデンカムイ」みたいにのめり込んでしまうほど面白いものではない。つまんないところも多いし、よく理解できないところもある。だけど、しばらく離れていると何となく気になる。そして気づいたらまた毎日見ている。決して人に「これすごいよ!」と強く勧められる感じでは無い。だけど、「あ、それほぼ日手帳ですね」と不意に声をかけられ、その人とちょっと仲良くなったりする。そんな感じ。

  • で、これってMOTHERと同じだな、って思った。あのゲームも、やったことない人にどうやって勧めればいいかぜんぜんわからない。そして自分自身、どこが面白いのかというのをうまく言語化できない。だけど、やったことある人とはかなりの確率で仲良くなれる。実はほぼ日の學校こそがMOTHER4なのだ――と言ったら言い過ぎだけど、おなじ匂いがするのは確かだと思う。MOTHERの世界のあの不思議なキャラクターたちが、ほぼ日の學校に出てくる講師たちなのかもしれない。

  • (2022/06/25追記)で、今日、3回目の解約をしました。だんだんわかってきたのだけど、わたしは自分が直接会わない人に対しても人見知りするみたいだ。同じ講師の人が半年とか1年くらい連続で講義してくれるならいいけれど、次々と知らない人が講師として登場すると、人見知りマインドが発動して聞くのがおっくうになってしまう。