私がブログを書くのは、別に人とコミュニケーションしたいからでもないし、人々を啓蒙しようというのでもないし、承認欲求を満たしたいからというのでもない。ただ、読書ノートに使っているだけだ。
読書ノートが欲しいのならコクヨがお勧めですよ、と言うことになりそうだけど、私は字が汚いし、それに、書いたものをすぐどっかやって無くしちゃうし、私はコクヨ向けの人間ではないようだ。それならPCのメモ帳的なツールにどんどん書き込んでいけばいいのだけど、そういうのって、読み返さないのだよ。PCはあくまで仕事のためのものと割り切っているので、仕事じゃなけりゃ触りたくもない。
その点でいうとブログはなかなか良い感じだ。読み返したかったらスマホやタブレットを使えばいい。あと、人前に出すものなので、書き方もそれなりに穏やかになる(ひとりで書いてると、筆者を罵倒したりする癖がある)。あと、読者の反応がわかるのはちょっと面白い。たとえば風土論はとても不人気のようで、PV数がガクンと減る。私は他人と感覚がずれてるので、そういうズレが可視化されるとふーんと思う。
ただ、ちょっと気になってるのは著作権の問題だ。私は本の内容をコンパクトにまとめる能力がないので、けっこうダラダラとまとめる。でも、それって著作権的にどうなのだろう、と少し心配になっている。古い本とか洋書なら、損害を被る人が実質的にゼロだと思うから、思いっきりダラダラまとめる。でも、新しい本だとどうかな、とも思う。あと、数式がたくさん出てくるような本になると、実質的に本の丸写しに近いことになってくる(式を丸写しして、そこに注釈を加えていく感じ)。やっぱりそれはまずいだろう、と躊躇してしまう。
最近、scrapboxというツールを見つけたのだけど、これをブログの代用にしてもいいなあ、と思いつつある。ザックリ言うと、「自分専用のwikiがつくれる」みたいなツールだ。ページ間にリンクも張れるみたいだけど、私は無能なのでそんな面倒なことはしない。普通にブログみたいに使ってる。そして、ブログより使い勝手がいい気がする。「具体的に?」と言われてもまだうまく言語化できないけれど、ずっと書き続けていたくなる使い心地だ。
無料版はプロジェクトが一般公開されるので、ブログと同じで「人目にさらされる」という状態は確保できる。その一方で、ブログに比べて検索に引っかかりにくいんじゃないかなあ、と思う。scrapbox自体には他の人のプロジェクトを検索する機能はついてないし(たぶん)、Google検索のときも「scrapbox」というキーワードを入れておかないとまずヒットしない。となると、著作権の問題はあまり気にしなくてよくなるんじゃないだろうか。
なので、しばらくはscrapboxでひっそり活動してみようかと思う。ブログはどうなるのかな? よくわからん。本の概要をscrapboxにまとめて、その感想をブログに書く、みたいな棲み分けをする? なんのために? 今後の方向性は未定。