2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
集合的選択と社会的厚生作者:アマルティア セン勁草書房Amazon 第3章 社会的厚生関数 前回のあらすじ 前回は集合的選択ルールというやつが出てきた。つまり、人々のいろんな選好パターンを放り込んだら社会として何を優先すればいいかというアウトプットを出…
資本主義と自由 (日経BPクラシックス)作者:ミルトン・フリードマン日経BPAmazon これまで私が読んだ一般向けの経済学の本だと、フリードマンはだいたい悪者扱いされている。こないだちょっと読みかけて積ん読になってる『複雑系の経済学入門』という本だと、…
集合的選択と社会的厚生作者:アマルティア セン勁草書房Amazon 第2章 集合的選択ルールとパレート比較 この章から、個人の選好からどういう風に社会的決定を導き出すか、という話に入る。いつものことだけど、以下はあくまで自分の理解でのまとめ方。本文に…
合理性ってなんなんだろう、というのを勉強しようとして、サイモンの『人間活動における理性』を読み直してみたけれど、最初の1章だけまとめてみて、ちょっとこちらの考えているのと方向性がちがうなと気づいた。 たぶんサイモンは、あらかじめ何らかの問題…
cruel.hatenablog.com サイモンの『意思決定の科学』を2章までまとめて、サイモンが人間の意思決定や問題解決プロセスをどんな風に考えているのかが大体わかった。ただ、その前提にどういう合理性観があるのかはあまり詳しく書かれてなかった。今私が興味が…
意思決定の科学作者:ハーバート・アレクサンダー・サイモン,稲葉元吉産業能率大学出版部Amazon 第2章 経営の意思決定過程 第2章 経営の意思決定過程 イントロ 意思決定者としての経営管理者 諸局面の交錯 意思決定技能の開発 組織的意思決定に対する経営管理…
意思決定の科学作者:ハーバート・アレクサンダー・サイモン,稲葉元吉産業能率大学出版部Amazon まとめるのをしばらくサボってたけど、今やってる合理性云々の話とも絡んできそうなので、やっぱりまとめてみる。興味のつづく限り。 1章 会社は機械によって管…
前回に引き続き、「合理的に考えてもらうには?」というテーマでうじゃうじゃ考えている。 推論主義によれば、合理的であるとは「理由が答えられること」だ。だとしたら、人に合理的に考えてもらうには、「なぜ? なぜ? なぜ?」と問い詰めて理由を答えても…
合理的に考えるための議論環境をつくる、というのが大まかな今の研究テーマなのだけど、やってみるとなかなか難しい。そういう議論環境をつくって学生たちに議論してもらっても、かなりなあなあな感じで議論が進められてしまう。細かくマニュアルを作ったり…
チ。―地球の運動について―(8) (ビッグコミックス)作者:魚豊小学館Amazon この漫画を最初読み終わったときは、最後の方の展開がよくわからなかった。なんで死んだはずの人が生き返ってるんだろう? パラレルワールドなの? でも、しばらく時間をおいてから…
ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)作者:アンドレイ・クルコフ新潮社Amazon この小説の主人公は孤独な売れない小説家だ。いろいろ奇妙な事情があって、ペンギンや小さな女の子らと一緒に暮らしている。彼らに対して主人公はあまり愛情を感じていない。…