電脳コイル(15話まで)

  • 記憶力が悪いので10話を超えたあたりからストーリーがうまく辿れなくなってきた。「あれ、電脳ナビってなんだっけ?」とか、「10話のタイトルに‘カンナの日記’ってあるけど、日記なんか出てきたっけ?」とか「もうヒゲのことしか思い出せない……」とか。書かないと忘れるからいろいろ書いとく。

  • 11話から13話あたりはお遊び回みたいな感じだったのかな。ネッシーみたいのが出てきたり、ヒゲが生えたり、沈没したり。イリーガルって、最初は電脳世界での幽霊みたいな存在なのかなあ、と思っていた。でも、だんだんオカルト的なものであれば何でも受け止めてくれる何でも屋になってきた。幽霊でもあり、ネッシーでもあり、宇宙人でもあり、怪魚でもあり……。昭和の子供たちの妄想を具現化してくれる、黄金時代のテレビみたいな存在になってるんじゃないだろうか。そのうちドラえもんみたいなイリーガルとか出てこないだろうか。

  • 個人的には、こういうお遊び回の方が好き。ドラえもんの秘密道具でのび太たちが悪ふざけしてるみたいな感じなのが良い。

  • 一方で、4423とかの謎はなんかどうでもいいやあ、って思って見てる。浦沢直樹のモンスターみたいに、謎が次々出てきて引っ張られていくみたいなのにストレスを感じる性格なので(あと、謎はいったん判明したらどうでもよくなってしまうものだ。モンスターも再読しなかったし)。それよりも、電脳メガネとイリーガルの世界をみんなで遊び倒すみたいな方が良いと思う。

  • ヒゲの回は楽しかった。顔から核ミサイルが発射されるってビジュアルがすごくいい。いつもは鬱屈してるハラケンも藤子不二雄キャラみたいな素朴な感じになってて良かった(Fの方)。

  • ネッシーの回は『のび太の恐竜』みたいなエピソード。ここでもハラケンが藤子不二雄化していて良い。最後にお化け煙突が出てくるあたりは本当に昭和でノスタルジックで美しい。

  • 怪魚の回も良かった気がするけど、もうあんまり覚えてない……。餌の作り方が異様にリアルなのが楽しかった。昔金魚飼ってたけど、怪魚の餌は金魚の餌のテトラフィンそっくりだ。

  • で、15話からだんだん階段鳥居の世界に近づいていく……。ええと、なんでヤサコは階段鳥居が気になってるんだっけ? 4423の記憶があるからか。でも、なんで4423のことがそんなに気になってるのか……。

  • ふと思ったけど、ヤサコは主人公なのに過去がいろいろとぼかされている不思議な存在だ。4423のことだけでなくて、転校前のこともぜんぜん語らないし。その一方で表面的にはすごくぼんやりした感じでもある。異世界転生して前世のことを忘れてしまった人みたいな感じ。実はヤサコの正体はカンナで、カンナの魂が乗り移った存在がヤサコだ、とかそんなややこしい展開になったりしないかな。

  • 最終回まであと11話。もう置いてかれかけてるけど、頑張って最後まで見よう。