【感想】『映像研には手を出すな!』(アニメ版)7話まで

アマゾンプライムでちまちま見ています。

馬鹿みたいな感想だけど、ひたすら楽しい。自分もアニメつくる人だったらよかったのに! とこれまでの自分の人生を全否定したくなるくらい楽しい。

ストーリーのリアリティを求めていったらところどころに不自然なところはある。たとえばこの人たち、期末試験とかどうやって乗り越えてるんだろうとか、水崎氏はモデルの仕事いつやってるんだろうとか。そもそも浅草氏と水崎氏は高校生レベルじゃねえとか、金森氏も高校生レベルじゃねえとか。

だけど、そういうのはどうでもいい! と思わせるだけの勢いがあると思う。というか、そういう不自然さはそもそもの世界観に織り込み済みなんだろう。町が水の上にあるという設定とか、学校の地下(?)にロケに最適の謎の空間が広がっているとか、そしてあの異次元みたいな不思議銭湯とか。夢と現実空間がごちゃごちゃにねじれてつながっているシュールさがある。

浅草氏と水崎氏がアニメに夢中になると異世界空間が発動するのだけど、発動以前から、そういう異世界をふんわり受け止めてくれるような奥行きの深さがある。『ポニョ』とか『風立ちぬ』とか『ハウルの動く城』とかの、後期宮崎駿作品にみられる狂った感じがみなぎっていて、すごく好き。そういえば、確か最初の回で『未来少年コナン』が出てきたけど、原作者は宮崎駿にものすごく影響受けた人なんじゃないかなあ(事実関係はとくに調べてないけど)。

で、あんまり楽しいので、自分でも絵を描いてみたくなって、Amazonでスケッチブックとクロッキー帳と鉛筆一式注文しました。十年くらい前、『デッサンの道しるべ』という本で練習してたことがあったけど、考えてみたらひたすら描いたり周りをきょろきょろ観察したりするのがすごく楽しかった記憶がある。あのときは一年くらいでやめちゃったけど、今度は十年くらいつづけよう。

(追記)原作者のTwitterを見たら「原作漫画も買いましょう」とあったので、買います。