制度論

【読書ノート】『ヘーゲルの実践哲学』二章途中まで

ヘーゲルの実践哲学―人倫としての理性的行為者性 (叢書・ウニベルシタス)作者:ロバート・B.ピピン法政大学出版局Amazon 読む動機 第二章 自然と精神(心)――ヘーゲルの両立論 p60 精神は「心」や「魂」ではなく制度です p56 自由であるなら、行為や企てを自…

【読書ノート】『ブランダム 推論主義の哲学』 第3章

ブランダム 推論主義の哲学: プラグマティズムの新展開作者:白川晋太郎青土社Amazon はじめに 本読書ノートの方針 第3章 規範的語用論 1 規範的地位と規範的態度 2 言語的実践におけるコミットメントと資格のやりとり 3 そもそも規範とはなにか 4 主張と推論…

ヘーゲル経済学の使い道

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon はじめに ヘーゲル経済学の使い道(思いつく限り) 社会関係資本の蓄積過程を「相互承認」として定式化…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第5章 5.2(ラスト)

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 第5章 ヘーゲル経済学のプラグマテックな様相――経済を遂行する 5.2 国際貿易政策の内生的規範性 p252-2…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第5章 5.1

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 第5章 ヘーゲル経済学のプラグマテックな様相――経済を遂行する 5.1 金融資本主義における経営者インセ…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第4章 4.3-4.5

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 第4章 ヘーゲル、倫理学、経済学 4.3 スミス、ヘーゲル、セン:思考の家族的類似性 p190-191 同感によ…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第4章 4.1-4.2

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 第4章 ヘーゲル、倫理学、経済学 4.1 政治的・倫理的諸価値の遂行性 p185 センの考え:制度を評価する…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第3章 3.3 ヘーゲル的パースペクティブで貨幣を再考する

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 3.3 ヘーゲル的パースペクティブで貨幣を再考する 貨幣の連続性 p154 貨幣の連続性 p157 社会的交換に…

組織の効率化を目指すとかえって非効率になることもある

ある小さな学会の運営に携わっているのだけど、最近上層部が「効率化」と突然騒ぎ出した。それで強引に組織再編を進めたもののうまくいかず、大会開催のような基本的な業務さえ滞るようになってきている。 上層部の言い分は「学会の高齢化が進んでいる。少人…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第3章 3.2 選好、制度、同一性

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 前説(ぼやき) 3.2 選好、制度、同一性 選択のニューロン機構における外在化された概念の役割 p132 評…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第3章 3.1 現代脳科学に関するヘーゲル形而上学

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 前説 第3章 経済的行為の精度的本性 本章のポイント 3.1 現代脳科学に関するヘーゲル形而上学 p112 別…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第2章

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 第2章 ヘーゲルの経済学原理 p65 連続性、遂行性、承認 p69-70 連続性テーゼの具体例:車の運転 p74-75…

【読書ノート】現代経済学のヘーゲル的展開 第1章

現代経済学のヘーゲル的転回:社会科学の制度論的基礎 (叢書《制度を考える》)作者:カーステン・ヘルマン-ピラート,イヴァン・ボルディレフNTT出版Amazon 読む動機 第1章 舞台を設定する ――ヘーゲルと経済学 p23-24 制度も精神だ p27 制度進化の歴史的説明 p3…

【読書ノート】古谷利裕 『虚構世界はなぜ必要か?: SFアニメ「超」考察』

虚構世界はなぜ必要か?: SFアニメ「超」考察作者:利裕, 古谷勁草書房Amazon 読む動機 抜き書きとコメント i 本書の主題:現実主義に対するフィクションの意味 p4 現実の動かしがたさ p98 リア充グループはなぜ p220-221 フィクションの交叉的な機能 p286 現…